ご懐妊‼ 新装版
デスクに戻り際に、私のデスクでご丁寧に声をかけていく部長。
「おう、梅原、今夜飲み会らしいな。嬉しいだろ」
「部長……それが」
その時まで、私は一色部長にお腹の子のことを言うか決めていなかった。
覚悟も無かったし、あんなことがあったとしても、苦手な人に変わりはない。
それに、彼ほどイイ男にたった一回のエッチで「子どもができたの!」なんて。
どれほど下心がありそうに見えるか!
たとえ、それが本当のことだとしても。
でも、私は発作的に言った。
「今夜、飲み会前にお時間いただけませんか?みんなが居酒屋に行った後、ここで」
「?……今じゃダメなのか?」
「丸友の件関連で、まずいことが起こりまして。誰もいないところでお話すべきかと」
「今夜で間に合うんだな?」
「それは、……間に合います」
一色部長は怪訝そうに眉をひそめ、
それから頷いた。
「おう、梅原、今夜飲み会らしいな。嬉しいだろ」
「部長……それが」
その時まで、私は一色部長にお腹の子のことを言うか決めていなかった。
覚悟も無かったし、あんなことがあったとしても、苦手な人に変わりはない。
それに、彼ほどイイ男にたった一回のエッチで「子どもができたの!」なんて。
どれほど下心がありそうに見えるか!
たとえ、それが本当のことだとしても。
でも、私は発作的に言った。
「今夜、飲み会前にお時間いただけませんか?みんなが居酒屋に行った後、ここで」
「?……今じゃダメなのか?」
「丸友の件関連で、まずいことが起こりまして。誰もいないところでお話すべきかと」
「今夜で間に合うんだな?」
「それは、……間に合います」
一色部長は怪訝そうに眉をひそめ、
それから頷いた。