ご懐妊‼ 新装版
部長の車の助手席、
私は部屋着にコートを羽織っただけで連れ出された。
どうやら部長は私を心配して朝から来てくれたらしい。
なんだよ、優しいなぁ、もう!
ツラかった数日に優しさが染みる……。
私は涙ぐむ。
「また、泣いてんのか?腹の子なら大丈夫なはずだ」
その様子に部長が勘違いして言う。
「なんで、わかるんですか?」
「おまえ、『プレママさんが読む本』を読んでないな。読めと言ったのに。
あの本によるとこの時期の胎児は母体からあまり栄養をもらってないらしい。だから、おまえが食べないのは影響しない」
もらった本。
活字を読むのがつらくて、読まなかったけど……そんなことが書いてあったのね。
ってか、部長、「目を通した」とか言ってたけど、熟読したな。
部長の意外な面を見る度、好感度が少しずつ上がってる。
彼の愛車がこれ見よがしな外車じゃなく、シンプルお手頃な国産車ってあたりも、好感度上がるポイントですよ。
私は部屋着にコートを羽織っただけで連れ出された。
どうやら部長は私を心配して朝から来てくれたらしい。
なんだよ、優しいなぁ、もう!
ツラかった数日に優しさが染みる……。
私は涙ぐむ。
「また、泣いてんのか?腹の子なら大丈夫なはずだ」
その様子に部長が勘違いして言う。
「なんで、わかるんですか?」
「おまえ、『プレママさんが読む本』を読んでないな。読めと言ったのに。
あの本によるとこの時期の胎児は母体からあまり栄養をもらってないらしい。だから、おまえが食べないのは影響しない」
もらった本。
活字を読むのがつらくて、読まなかったけど……そんなことが書いてあったのね。
ってか、部長、「目を通した」とか言ってたけど、熟読したな。
部長の意外な面を見る度、好感度が少しずつ上がってる。
彼の愛車がこれ見よがしな外車じゃなく、シンプルお手頃な国産車ってあたりも、好感度上がるポイントですよ。