君とみた海~sea a love song*~
「あぁ、玲夜か。
なに?僕に何か用?」
少し冷めた声
少しだけ睨んでいるようにも、
人生に嘆いたようにも見える悠太の目。
「俺、おまえに聞きたいんだ」
「なに?菜奈のこと?
もう、僕には無理だよ?
菜奈に僕は必要ない。
むしろ、菜奈にとって僕は思い出したくない存在だよ。」
悠太は自嘲したかのような声で言う。
思わず俺は叫んでいた。
「なんで?なんでなんだよ!」
何でそんなこと言うんだよ?
何でおまえはそれを受け入れてるんだよ?
「なんでもなにもないさ!
これを見て、菜奈に話しかけられるか?
無理に決まってるだろ!」