君とみた海~sea a love song*~
秋、紅葉をみた
あの赤い葉は君の笑顔に 
そっくりで儚いけど綺麗だった。

冬、久しぶりに 
大雪が降った、
綺麗だったけど、
荒れている世界は
切なくて辛い僕の心そのものだった。

春、雪解けしているはずなのに
僕の心は雪に縛られ、
溶けることはなかった。
桜が儚く散っていくのを見て
君がいなくなったことを知った。



夏、

君とみた海は

僕独りでは悲しみに狂うほど
静かで優しい悲しい海だった。


夏なのに誰もその海にはいない。
ただ悲しい海だけがそこにはいた。
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