美術部ってさ!2
「…お前の絵って、こもるよなぁ念が…このモチーフ好きだろ?」

「ええ…自分で組んだモチーフですから…」

「ええ?!私のは?先生、私の絵はどう?」

秋山は榎本の腕を引っ張ると、自分の描きかけの絵の前につれて行った。

「お?おぉ…えっと、秋山のはなぁ〜」

榎本はあごに手を当てると、じっと絵を見つめた。

「…秋山の絵は、音楽を感じるなぁ…けっこー想い入ってるんじゃないの?」

「本当?やった〜、音楽聴きながら描いてたせいかな〜」

と言って秋山は、していたヘッドフォンをはずして見せた。
シャカシャカとヘッドフォンから、小さな音が聞こえてくる…

「へー音楽を聴きながら描くのって、ありなんだぁ…」

椿が感心して、呟いた。

「そうですね…人それぞれスタイルがありますから…ぶっちゃけ、何でもありですよ…自由、自由…」
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