まーが生きた証。

次の日。


いつも通り、朝美と教室へ向かう。

その途中、
真樹くんを見た。

途端に胸の鼓動が速くなった。

一体なんなんだろう。
この気持ち。
病気かな…


あたしと朝美が教室に着いて
少し経ってから
真樹くんが入ってきた。

いつも通りの朝。
変わらない風景。
みんなの態度。

ただ一つ変わるのは
真樹くんの存在。


あたしにとってそれは
大きな変化な気がしてならなかった。


これから仲良くなれたら。

転校生、それも男の子の。

今まで仲良くなろうなんて
思ったこともなかった。

喧嘩したり、遊んだり、
そんな絡みを求めたこともなかった。

でも、
真樹くんに関しては違った。


何が違うかなんて言うのは
この時のあたしにはまだ分からないけれど。


でも確かなのは、

あたしが真樹くんを
気にしているっていう事。


始業式の日、
急にドアが開いて、顔が間近にあって
意識してしまっているだけなのか、


もっと…こう…

別の感情なのか…


分からないのだから
考えるだけ無駄なのかもしれない。
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