2秒前に戻れるのなら。
短期間の恋
ユキとはるなと別れて
学校を出ると外はもう暗かった。
時間なんてあっという間。
「ただいま~」
玄関のドアを開けると香ばしい匂いが
出迎えた。今日のご飯はしょうが焼きかな。
「あら、ミキ!おかえり~、今日はしょうが焼きよっ!」
ほらね、アタリ。
ありきたりだけど母さんのしょうが焼きが
わたしの一番の好物かもしれない。
「もう少ししてから食べるねっ。とりあえず着替えてくる~!」
「早くしないとお兄ちゃん達に食べられちゃうわよ~!!」
「はーい。」
適当に返事をして2階の部屋へ向かう。
制服を床に脱ぎ捨てスエットに着替え
ベッドにダイブ。
「あ、そーいえばタケと電話するんだったな。」
ケータイを開くと
<タケ>
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一段落したら電話して!
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とだけ来ていた。ハイハイいつものこと。
そしてそのまま発信ボタンを押す。