シャッフル
「紗代里?」

「ごめん。本当に何でもないから。また遊びに来てね」

 そう笑って言うと、俺の背中を押して半ば強引に部屋から追い出された。

 なんだ……?

 暫く呆気に取られ閉められたドアを見つめる。

 紗代里ってたまにワケわかんない事言うよな……。

 頭を傾げながら、アパートを後にした。

――――――――――
――――――

 同窓会当日。

「おー遠也!?久しぶりー」

「澤田か?お前おじさんになったな」

「うっせー!」

 懐かしい顔があちこちにある中、よく一緒に遊んでいた澤田が声を掛けてきた。

 小学生の頃は華奢だったのに、今ではふくよかな体にアゴ髭が生えている。

「遠也は変わらず、女にモテてそうだな」

「さぁ?興味ないから知らない」

「お前変わってねーな!!なんだよ。ムカつく」

「ハハ」

 
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