君のためにできること
1
「おーい、志麻ッ!」
「た、貴史?!だめじゃない!走ったら・・・。」
「だーいじょうぶだって!オマエってば心配性だなぁ。・・・ったく、これくらい走ったくらいで倒れたりしないって。」
「でも・・・。」
「ほら、現に何ともないじゃん。な?さっさと歩かないと、遅刻するぞ。」
「うん、そだね。」
私、吉野志麻(よしのしま)の幼なじみの麻生貴史(あそうたかし)は、人より脆い心臓を持っている。
小さい頃の貴史は学校どころか、入退院の繰り返しの毎日で、私はよく寂しがる貴史のもとへ足を運んだ覚えがある。
でも今は、ちゃんと学校にも通っているんだから、あの頃よりも貴史の心臓は強くなったのだろうか・・・?
「・・・志麻?」
「ん、ナニ?」
「オマエ・・・何考えてる?」
「別に何にもっ。」
「あまり変なコト、考えるなよ。」
そう言って貴史はポンっと私の頭をこづく。
「だーかーら!何も考えてないって。」
「そうか?ならいいんだけどよ。」
「あぁ。麻生くんって本当にかっこいいよねー。」
「ナイスなボディだし(笑)」
私と親友の波子(なみこ)を含めた何人かと、男子がバスケをする姿をボーッと眺めていた。
今日の体育の授業は担任が休みのため、男女混合で行われていた。
「でもさー、志麻。」
「ん?」
「麻生くんて運動できないんでしょ?」
「そうだよ。」
私はちょうど反対側の体育館のスミに友達3人と腰を降ろして話している貴史を見る。
「なのに何であんなイイ体してんだろうね。あの胸にギュッと抱かれたーい!」
「た、貴史?!だめじゃない!走ったら・・・。」
「だーいじょうぶだって!オマエってば心配性だなぁ。・・・ったく、これくらい走ったくらいで倒れたりしないって。」
「でも・・・。」
「ほら、現に何ともないじゃん。な?さっさと歩かないと、遅刻するぞ。」
「うん、そだね。」
私、吉野志麻(よしのしま)の幼なじみの麻生貴史(あそうたかし)は、人より脆い心臓を持っている。
小さい頃の貴史は学校どころか、入退院の繰り返しの毎日で、私はよく寂しがる貴史のもとへ足を運んだ覚えがある。
でも今は、ちゃんと学校にも通っているんだから、あの頃よりも貴史の心臓は強くなったのだろうか・・・?
「・・・志麻?」
「ん、ナニ?」
「オマエ・・・何考えてる?」
「別に何にもっ。」
「あまり変なコト、考えるなよ。」
そう言って貴史はポンっと私の頭をこづく。
「だーかーら!何も考えてないって。」
「そうか?ならいいんだけどよ。」
「あぁ。麻生くんって本当にかっこいいよねー。」
「ナイスなボディだし(笑)」
私と親友の波子(なみこ)を含めた何人かと、男子がバスケをする姿をボーッと眺めていた。
今日の体育の授業は担任が休みのため、男女混合で行われていた。
「でもさー、志麻。」
「ん?」
「麻生くんて運動できないんでしょ?」
「そうだよ。」
私はちょうど反対側の体育館のスミに友達3人と腰を降ろして話している貴史を見る。
「なのに何であんなイイ体してんだろうね。あの胸にギュッと抱かれたーい!」