君のためにできること
「しーまーちゃーん。」

うっ。

怖い・・・。

「何でこう、志麻ばっかそんなにモテるわけぇ?麻生くんは家が隣りの幼なじみだから・・・っていうのはわかる!けど、葛城くんまで志麻なんて・・・ショック!!」

「ちょっと待ってよ、波子。私と葛城くんは何でもないのよ?」

「一緒に登校してて、何をふざけたことを言ってるか!じゃあ何で朝から一緒なわけ?家の方向だって違うのに?」

「葛城くんの家って、どこ?」

「麻布。しかも彼、電車通学じゃないわよ。」

えッッッ。

もしかしてもしかしなくても、坊っちゃん・・・ってこと?
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