つぼみ、ほころぶ
「もしかして、飾り立てたあたしを売り飛ばすっ?」
なんて。これはもう冗談だけど。
「……チイ様の歴代彼氏は、そんな外道ばっかだったのかよ?」
「っ!! ……そこまでじゃ、なかったもん……」
軽い冗談は、破壊力のある爆弾として跳ね返ってきてしまった。
言葉無くしたあたしは、隣を歩くユウちゃんに従ったまま、エレベターに乗って地上へと上がっていく。
辿り着いた第二の目的地は、ホテル内のカフェだった。
別段、売り飛ばされるわけでもなく、そのカフェでは、春のケーキバイキングが催されてた。
「昨日の中華は、胡麻団子と杏仁豆腐だけだったからな」
「――、マンゴープリンも、あったよ」
昨夜漏らしたケーキ欲を、しっかりと覚えててくれたらしい。
なんて。これはもう冗談だけど。
「……チイ様の歴代彼氏は、そんな外道ばっかだったのかよ?」
「っ!! ……そこまでじゃ、なかったもん……」
軽い冗談は、破壊力のある爆弾として跳ね返ってきてしまった。
言葉無くしたあたしは、隣を歩くユウちゃんに従ったまま、エレベターに乗って地上へと上がっていく。
辿り着いた第二の目的地は、ホテル内のカフェだった。
別段、売り飛ばされるわけでもなく、そのカフェでは、春のケーキバイキングが催されてた。
「昨日の中華は、胡麻団子と杏仁豆腐だけだったからな」
「――、マンゴープリンも、あったよ」
昨夜漏らしたケーキ欲を、しっかりと覚えててくれたらしい。