つぼみ、ほころぶ
……これで、あたしが吐き出したいことは全部。
一度口を挟んだきり、ユウちゃんは寝仏みたいな格好で、ずっとあたしの告白を聞いてくれてた。
もう終わりだと伝えると、最初に告げられたのは、わりと残酷な返答だった。
「突き詰めて言えば、それはイエスだ」
――ああ……世界はなんて、悲しいものなんだろう……。
そんなふうに思ってしまうのは、あたしがきっと、ユウちゃんなら否定してくれると信じてたということ。
だって、見かけたことがあるユウちゃんの彼女たちは、とても幸せそうだったから。
「っふがっ!?」
突然、寝仏ユウちゃんに鼻をつままれたあたしは豚っ鼻を鳴らしてしまった。
「ふがっ!!」
「るせー。チンケな元彼に傷付くのはいいが、オレの言葉を最後まで聞かずに痛そうな顔するのはやめろ」