光る風に吹かれて
〜現在〜
いつもの夢をみて鳥のさえずりを聞きながら起きる朝

「うお〜…怠いな…」

四方八方に弾けた髪をとかしながらコメントする。月曜は嫌いだ。
理由?…だるいから

ふと鏡の自分がクッキリと目に映し出された。

どこからどう見ても《男子》だ。

「…人って変わるもんだな」
少しの刹那さに戸惑いながらも準備準備。

俺は高校2年生の水無月 星愛
”せいな”とよく言われるが”せな”と読む

間違える人が多すぎて困るんだよなこの名前…。

でも実は気に入ってる。

『星愛かぁぁ〜…無限大って感じがしていいな!!』

君がそう言ってくれたから

当時は意味がよくわからなかった

今でもわからないが

わかったらわかったでオカシイものだ

何いってるんだこいつってなってしまう所だった

窓から見えるアイツの家
よく屋根を跳んで遊びにいったけ…

しばらく懐かしさと戯れながらボゥ…ッとしていた

「…な…せ…」

「せ…ぁ…!!な…ぇ!!」

なんだろさっきから騒がしい

「星愛てば!!!」
「ひゃい!?」
あ…噛んでしまった…

「もぅ!なんで読んでも応答無しなのさ?!……しかも噛んだし(笑)」
こいつは水無月星真

あて字で”しゅうま”と読む

双子の弟でヘタレな、へ、た、れ❤︎

てかおい待て聞き捨てならん言葉が…

……イラッ

「なんだよ?!返事しなかったのは悪いけど…噛んだ事は関係ないだろ!?」

「ごめんごめんってw…でも返事が遅いよ‼︎僕先にいっちゃうよ?」

「行けばいいだろ?!そんなの勝手に…」

「なら勝手にするよ。僕知らないからね」

…ったく…朝からさわがしい…

いったい何だっていうんだ…なんだよ知らないって…

しかも学校なんてまだまだ時間あるだ…

「嘘…だろ?」

どうやら弟の方が正しかったようです







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