光る風に吹かれて
「はぁっ…はぁっ…」

地獄の道を突き進み、ただ門だけを向かって走っている

ここは田舎の田舎

しかも坂なっがい坂がある

この坂が強烈な程長いので今にも息絶えそうだ

だか、ワガママは言っていられない

「…ち、遅刻するうぅぅぅぅぅぅうッ」

既に8:00はまわっており

8:20分にはホームルームが始まる


この坂は歩いて一時間

学校まであと半分

そして現在8:10分

「なんでこう週の始めから遅刻なのかな‼︎⁇」

身体中から感じる不安と口の中の食パンで吐きそうだ

星真には後できちんと謝ろう

でないと明日誰も起こしてくれない

「はぁ…」

ため息を1人つきながら全力ダッシュする坂


自分はこの町が好きだ

だか

今は憎くてしょうがない

「誰だよ、こんな長い坂つくったの…‼︎」

残り5分

もう間に合うはずがなかった
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