シークレットプリンセス〜芦川凪編〜
「ちょっと!
どういうこと?
ゆめ!
大学の王子様の山下龍牙と一緒にバイクにケツして登校だなんて!」
「はは…。」
講義終了後。
私は龍牙さんとの集合場所に行かなくてはならないのに友達のみなみがついて来る。
本当は
ホテルの闇オークションの存在を知ってしまい監視されているから龍牙さんと一緒に登校しました!とか…言えない…。
集合場所には龍牙さん。
「ちょっと!
ゆめはきなさい!
なんで山下龍牙さんと一緒に…!「ゆめちゃん。今日は間に合った?」
にこりと
天使のような笑顔で私たちに近づく龍牙さん。
みなみは放心状態。
「あの時間は
遅刻ギリギリだよ?
もぅ少し早く起きないとね?
今回は
俺がいたから遅刻しなかったけど…。
次は気をつけてね?」
龍牙さんは
そういうと笑顔で去って行った。
みなみを見ると
まだまだ放心状態のままで私を見つめていた。