シークレットプリンセス〜芦川凪編〜
「あっ…。」
ゆめって名前で呼ばれていたことに
今気づく。
「名前で呼ぶのは
取引先のオンナか80点以上のオンナなんでしょー?
凪〜。」
いつの間にか
敬太さんもスイートルームの
ラウンジに来ていた。
「気になるな〜。
凪。
ライトもそうでしょ?」
ソファーで
寝ていたライトさんが素っ気なく言う。
「…。
確かに気になる。」
「ゆめ。
もぅ大学の時間じゃないのか?
龍牙!
一緒に早く行け!」
「はいはい〜。」
龍牙さんは
食パンをくわえながら眠たそうに目をこする。
「朝から元気で羨ましいよ。」