シークレットプリンセス〜芦川凪編〜
「芦川さん…。」
私は
芦川さんのおでこを私のおでこと引っ付ける。
「何もされていません…。
芦川さんが助けに来てくれたおかげで…。」
「何を言っている…。
俺のせいで拐われたのに…。」
芦川さんは
私の頭を撫ぜる。
「芦川さん…。」
「ん…?」
「私の監視生活終わらせた理由って…。
私のためだったんですね…。
私は…。
芦川さんに嫌われたとばかり思ってました…。」
芦川さんは
私の方を向いて言う。
「俺は
お前のこと嫌いじゃない。
むしろ…。
好きになっていってる…。」