私の彼氏は他校生。
聖也がこっちに向かってくる。



「麻由!大丈夫か?」


と言いながら私の両手足のロープを
ほどいてく。


私はまだ怖くて下を向いていた。



だけど、下を向いたら涙が出そう……。

聖也にこれ以上心配かけたくない。




私は泣くのを抑えて聖也の方を向いた。




「聖也、危ない!」




私はロープが取れた両手で聖也を
横に押した。



それと同時に私の腕にこれまで味わったことのないくらいの痛みが走る。



私の腕に聖也を刺そうとした悠のナイフが刺さった。








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