私の彼氏は他校生。
「ゆっくりお楽しみください」



お姉さんにそう言われて観覧車に
乗った。


うわー。少し緊張する。


少しの沈黙がおこる。

そして、聖也がゆっくりと口を開いた。



「あのさ、麻由。聞いて欲しいことがあるんだ」


「うん、何……?」


私は聖也を見つめる。

そして聖也が少し悲しげな顔をした。


「俺、さ。引っ越すんだ」


引っ越す……?

どういうこと?
それってさ。

「遠距離になるってこと?」


「まぁ、そういうことになる」



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