私の彼氏は他校生。
「親の都合でさ。長野に行くんだ」


長野か……。

東京から少し遠いな。


あれ?どうしたんだろ。

目が熱い。そして頬に何かの感触。


「永遠の別れじゃねーんだから。
泣くなよ……」


私は、泣いていた。
無意識に泣いていた。


「うん。いつ行くの?」


私はなるべく笑顔で言葉を言った。


「明日……」


明日か。早いなぁ。

もっと、早く言ってよね……。





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