恋のためらい~S系同期に誘惑されて~
1.恋の終わりは突然
2ヶ月前に永井さんと付き合うようになってから、待ち合わせ場所にしていた会社の近くの喫茶店。
私の彼だった筈、の永井さんが呟いた。
「僕達、終わりにしよう」
……はいぃ?
思わず永井さんの顔を凝視する。
するとシルバーのメガネフレームの奥にある瞳が気まずそうに伏せられた。
同じ会社の経理課で、2歳上の永井さん。
「……同じ課にさ、失敗ばかりの子の話し、前にしたよね」
確か磯山美奈さんだっけ。超どんくさい子だけど同じ課の後輩だから、いつも自分がフォローに回らないといけなくてイライラするって言ってたよね。
だから、里沙みたいに仕事出来る女の方が落ち着くって。
「何かほっとけなくてさ、仕事の相談とか乗ってるうちに……」
「……デキちゃったって話し?」
わざと軽薄な言い方をしたら、私の言葉にピクッと反応した。
「そんな言い方しないでくれるかな。……里沙だっていつも仕事優先で、2人の時間作る気無かっただろ。確かに付き合いたいって言ったのは僕だけど」
貴方が他の女になびいたのは私のせいって言っちゃってる?
私の彼だった筈、の永井さんが呟いた。
「僕達、終わりにしよう」
……はいぃ?
思わず永井さんの顔を凝視する。
するとシルバーのメガネフレームの奥にある瞳が気まずそうに伏せられた。
同じ会社の経理課で、2歳上の永井さん。
「……同じ課にさ、失敗ばかりの子の話し、前にしたよね」
確か磯山美奈さんだっけ。超どんくさい子だけど同じ課の後輩だから、いつも自分がフォローに回らないといけなくてイライラするって言ってたよね。
だから、里沙みたいに仕事出来る女の方が落ち着くって。
「何かほっとけなくてさ、仕事の相談とか乗ってるうちに……」
「……デキちゃったって話し?」
わざと軽薄な言い方をしたら、私の言葉にピクッと反応した。
「そんな言い方しないでくれるかな。……里沙だっていつも仕事優先で、2人の時間作る気無かっただろ。確かに付き合いたいって言ったのは僕だけど」
貴方が他の女になびいたのは私のせいって言っちゃってる?