恋のためらい~S系同期に誘惑されて~
「仕事してる時はクールな完璧主義者だよ」
そう。
ムカつく位。
頑張っても、中々追い付けない背中。
私の為に頭を下げてくれた奴に少しでも、認めて貰えるように。
褒められたいなんて、子供みたいな感情だけど。
「その完璧主義者に引き摺られて、仕事三昧なんて里沙も物好き」
「だって楽しいんだもん」
目の下に隈が出来ても体力的に辛くても、楽しくて充実した毎日。
私はこの日々を手放したくなかった。
この感情を何て呼ぶのかなんて、考えたくない自分がいた。