恋のためらい~S系同期に誘惑されて~

「出来たてですよ。ドタキャンしたら俺フラれるかも。そしたら、玉井さん慰めてくれます?」

「……お前1人いなくても何とでもなる。今日の午後は、俺と玉井で詳しい内容を詰めてくるから。明日から死ぬ気でがっつり仕事して下さいよ、浅沼君」


そう発言したのは笹山で。


「……そんな言われ方も、フクザツな気分っす」


浅沼君はちょっと肩を落とす。


「ハハハ。今日の打ち合わせ、玉井ちゃんも頼んで大丈夫?」


へ?

あぁ、今日の予定。

高松さんは子持ちだから家族も待ってるもんね。

高松さんも、いつもは聞かないくせに。

「もちろん、行きますよ」

私が意気込んで返事をすると、向い側に座る笹山の瞳が笑った様な気がした。

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