私のファーストキスもらって下さい。
もうドキドキしすぎて、絶対顔真っ赤になってる。
アイスティーのストローを加えたまま、暫く俯いた。
「あの曲、サビがいいよなぁ。
なんだろ、リアルな歌詞。」
うん。リアルすぎて、すごく共感できる。
片想いの曲の歌詞なんだよね。
好きになった人には恋人がいて、それでも諦められなくて…でもずっと好きでいたい、そんな歌詞。
今の私とシンクロしすぎてて、何度聞いても泣けちゃうんだ。
「鈴ちゃん、彼氏とどう?」
突然の質問にビックリして顔をあげた。
隣を見ると誠二くんはCDの歌詞カードを見ていた。
何で今そんなこと聞くの?