私のファーストキスもらって下さい。
「せ、誠二くんっ?」
至近距離から見下ろされ、私の目はキョロキョロ。
「鈴ちゃん、もっかい聞かせてくれない?」
「何を?」
「鈴ちゃんの気持ち。」
「え、えぇ!?」
何で急に!?
このタイミングで??
こんな距離でドキドキしっぱなしなのに、
そんな…言えないよっ。。
「は、恥ずかしいからっ…ダメです。」
思わず、敬語になっちゃった。
「やだ。…聞かせてよ。」
ーーーーーーキュン。。
ぅわぁっ/////
誠二くん、ズルいよ!そんな台詞はっ。
「誠二くんが、好きっ。ずーっと好きっ。」
もうどうにでもなれっ!的な勢いで、
私は改めて誠二くんへ気持ちを伝えた。
すると、誠二くんはホッとしたように甘く微笑んだ。
そしてコツン…と私のおでこに自分のおでこをくっつけた。
はい、一旦フリーズしました。
ダメだよ、こういう事しちゃ。
不意にお酒の匂いが鼻をかすめる。
「誠二くん、酔っ払っちゃったの?」
きっとそうだよね。
ワイン、結構沢山飲んでたもんね。
だから、誠二くん今日はこんなにサービス満点なんだ。
「フフッ、酔っ払ったのかな…?でも、俺が酒強いの…鈴ちゃん、知ってるだろ?」
おでことおでこがくっついたままの状態で、そんな意地悪をいう誠二くん。
「誠二くん、いじわるだよぉ。。」
意地悪でちょっとセクシーな雰囲気の誠二くんにドキドキし過ぎて、涙目な私。
でも、本当に…
「誠二くん、
あんまりこんな意地悪しないでよ…」
くっついたおでこが離れる。
でも、息がかかるくらいの距離は変わらない。
「ダメなのに、期待…しちゃうじゃん。」
待ってる答えはもう分かってるのに。
これ以上、優しくされると期待…しちゃう。
忘れらんなくなっちゃうよ。