私のファーストキスもらって下さい。
ずっとずっと大好き
ーーーーそれは振り替え休日の月曜日。
叔父であるユーさんのお店に遊びにやってきた時だった。
コーヒーをテイクアウトしに来たお客さんとふと目が合って…
「「あ……」」
お互い、ビックリしたまま見つめ合う。
「こ、こんにちは…早紀さん。」
ビシッと綺麗なスーツ姿で、相変わらず美人な早紀さんだった。
「こんにちは。久しぶりね…」
ニッコリ笑う早紀さんは、以前の…私がまだひっそりと誠二くんに片想いしていた時の、嫌いになりたくてもなれなかった早紀さんだった。
早紀さんとは、あの時以来…
今でもあの時の頬の痛みは、忘れられない。
どうしよ…やっぱり気まずいなぁ。。
「あの、えっと…」
ちゃんと話がしたい、そうずっと思ってたのにいざ会ったら…どう切り出していいか分かんない。
「ちょっと、話さない?」
「えっ…」
早紀さんの意外な言葉に私はビックリしながら顔を見上げると、
「私、今から遅めのランチ。付き合って?」
そう言いながら、コーヒーと片手に持っていたサンドイッチの袋を顔の前に掲げて見せた。
私も頷いて、二人で窓際のカウンター席に移動した。