私のファーストキスもらって下さい。
それから、コーヒーのお代わりをすると早紀さんは根掘り葉掘り、私を質問攻めに…
「へぇ~誠二が初恋なんだぁ。」
「どんな所にホレちゃったの?」
「アイツの嫌なとこは?」
まるで仲良しな友達と恋バナしてるような感じで…ん~というか、お姉ちゃんと恋バナ?
「誠二、本当に鈍感でしょ?もうね、鈴ちゃんが泣かされるんじゃないかって、私は心配なの。もし、泣かされるようなことがあったら、すぐに言って。ぶん殴ってやるから。」
「あははは。よろしくお願いしますっ。」
「あ~もう、可愛いっ。
鈴ちゃんの事、本気で妹にしたい。」
ふふ。私だって、早紀さんみたいな美人で頼れるお姉さん、欲しいなぁ。
ヤバい、私どんどん早紀さんのこと好きになってる。
あんな怖い修羅場があったのにね。
不思議だなぁ、でも、これが早紀さんの良いところかも。
何て言うのかな、後腐れないというか…。
「鈴ちゃん、私からこんな事言うのも可笑しいんだけど…………
「これからも、仲良くしたいですっ。」
早紀さんの言葉の続きを私が受け継ぐと、早紀さんは少し驚いたように目を丸くする。
そして、今度はいたずらっ子のように笑うと…
「フフ…今度、買い物に連れ回しちゃおっと。」
私も笑って頷いた。