私のファーストキスもらって下さい。
ーーーーーー
「鈴ちゃん、いくら早紀と仲良くなったからってさ~…最近俺よりアイツと遊んでない?」
「え~そうかな?」
「そーですよ。」
誠二くんがベンチにくっついて座りながら、
拗ねたように言う。
今日は夕方、仕事終わりの誠二くんといつもの公園で待ち合わせしてたんだ。
最近お仕事が忙しい誠二くんと、なかなかデートができないんだ。
その代わりに、すっかり仲良くなってしまった早紀さんと結構会ってたりする。
えみも一緒にお茶したり、買い物に行ったり。
あの頃が夢だったかのように、早紀さんとの関係は完全に変わった。
すごく綺麗で優しくて、女性らしくてでもサバサバしてて頼りになって…いつの間にか私は早紀さんを純粋に好きになってたんだ。
そんな私と早紀さんの最近の関係に、誠二くんはホッとしていた。
けど…
「誠二くん、ヤキモチ?」
くっついた誠二くんの肩に顎をのせて、いつ見てもカッコいいその横顔を見つめて聞いてみた。
「悔しいけどね。…でも、」
ーーーーーーーーチュッ。。
不意に私の唇を奪っていぢわるに笑った誠二くんは、いまだにキスに慣れないで固まる私に…
「鈴ちゃんの
この可愛い顔見れんのは俺だけ…。」
その甘い台詞にまた真っ赤になってしまう私にまた次々とキスの雨を降らせる。
その甘いキスの雨をぎこちなく受け止める必死な私。
やっとその雨が止むと…
「なぁ、鈴ちゃん。」
「?」
「ファーストキスの次、何くれる?」
「えっ!?」
つ、次って…それはつまり…??
真っ赤な顔のまま、固まってしまった私を見て誠二くんはクスッと笑う。
もう!誠二くん意地悪だ!
「もう、意地悪な誠二くんには当分何もあげませんよっ。」
「え~。」
「誠二くん、大人だから我慢できるでしょ?」
「俺が我慢できると思う?」
そう聞いておきながら、誠二くんはそっと私の耳元でこう囁いた。
『俺、鈴ちゃんが思ってるほど…
大人の余裕ないよ?』
え?
「貰えないなら、奪うしかないしな。」
そう優しい顔して呟いた誠二くんは、その後…
私の首筋に赤い小さな華を付けた。
「初めてのキスマーク、奪いました。
…でも、この先はちゃんと待つよ。」
意地悪だけど、やっぱり優しい誠二くんが私は大好き。。