私のファーストキスもらって下さい。
次に誠二くんに会えたら、
絶対プレゼント渡すんだ!
って、心の中決めてたら…それは案外すぐにやって来てしまった。
それが、私のこの片想いに大きな決断を下すことになるなんて、今の私は気付いてなかった。
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「はぁ。」
冬休みに入った私は、すっかりクリスマスムードに染まった街中を1人歩いていた。
さすがに人が多いなぁ。
カップルもいっぱい。
私と年が変わらないくらいの女の子が
とびっきりオシャレをしてベンチに座っていた。
何度も鏡で髪をチェックしたり、リップを塗り直したり…緊張してるのが見てる私にも伝わってきた。
きっとデートなんだろうな。
すっごくドキドキしてるってことは初デート?
なんて勝手に観察しながら想像しちゃったりして…
そうこうしてる内に彼氏らしき男の子がやって来て、しっかり手を繋いで出掛けていった。
男の子に何か言われて、女の子は真っ赤になってる。
可愛いじゃんって言われたのかな…。。
すっごく可愛い。
私もいつかあんな風に手を繋いで、ドキドキしながらデートする日がくるのかな。
その時の私の隣には誰がいるんだろう。