私のファーストキスもらって下さい。
*2*
離れていた時間
ーーーーーあれから、2年…
切ない初恋に染められた中学生から、
高校2年になってる私。
今思い返しても、
自分でもバカだなぁって思う。
あの日…クリスマスイブの日、告白してフラれて、次の恋を見つければよかったのにって。
でも、それが出来なかった私はホントに子どもだなって思う。
あの誠二くんとの特別な距離を
失いたくなくって…
それなのに、今こうして2年近く会えてないなんて…
それでも私の気持ちは変わらないまま。
誠二くん以外、
好きになる人なんて現れてない。
高校に入ってすぐ、何人かの男の子に告白されたんだけど…
「ありがとう。でも、…ごめんなさい。」
この2つしか言うことしかできなかった。
私を好きになってくれて、嬉しかった。
でも、会えなくても好きが止まらない人がいるから…
なんかすごく寂しくてシクシクな感じで喋っちゃってるけど、私今楽しいんだ!
だって、念願の…誠二くんが通ってた高校に
通ってるから!
もちろん、えみも一緒。
いつだって、
私に元気になれる笑顔を見せてくれる親友と
こうして私は楽しい高校生活を送っていた。