私のファーストキスもらって下さい。
それから、やっと降りてきたえみと誠二くんでお昼ご飯を食べた。
「お兄ちゃん、大学は?」
「今日は午前中だけで終わり。」
「ふーん。暇そうだね。」
「あのな、お兄様はな、
デートやらなんやらで忙しいんだぞ。」
「はいはい。」
興味のないえみは黙々とご飯を食べてる一方、
私は何故かモヤモヤとした気持ちでいた。
誠二くん、彼女出来たんだ。
当たり前だよね、こんなに格好いいんだから。
それに大学生だし、大人だもん。
中学生の私にはそんな考え方しかできない。
「じゃあさ、お兄ちゃん午後暇なんだね。」
「まぁね。」
「勉強見てよ。どうしても数学でわかんない問題があるんだぁ。」
「数学?まぁ、いいけど。」
「やった。
ついでに鈴も何か見てもらいなよ。」
「ん、うん。………誠二くん、いいの?」
「いいよ。鈴ちゃんにならいくらでも教えてあげるよ。」
優しい笑顔でそんな事を言われた私はすぐに真っ赤になってしまう。
と、どうしよ。
なんか私変だよ~。。