私のファーストキスもらって下さい。
次の日の朝、
「ほんとに?」
「まだ好きとかそんな感じじゃないんですが」
「いいよ。それでも。」
真木先輩にそうお返事をした私。
昨日の夜、えみに相談して勇気をもらった私は真木先輩と付き合ってみることにした。
初めての彼氏。
「好きになってくれるまで待つよ。」
「先輩…。」
やっぱり真木先輩は優しい。
噂ってやっぱり嘘っぱち。
先輩の優しさに安心しつつ、好きになるまで待ってて下さいとも言えず…ただ微笑み返すしかできなかった。
私の新しい恋が
気持ちが付いていかないまま
始まりを迎えた。
新しい恋という選択肢、
この先待つのは…
きゅんきゅんするようなラブラブな毎日?
それともやっぱり…