私のファーストキスもらって下さい。




それから、午後は誠二くんに勉強を見てもらいながら課題を終わらせていった。



「誠二くん、ここ、これでいい?」


「ん?うん。あってるよ。」


「お兄ちゃんさぁ、妹と鈴との対応に差がありすぎない?」


「バカか、あえて妹には厳しく、愛情だよ。」


「へっ、うっそだぁ。」



この兄妹は本当に仲良し。
羨ましい。


私も一人っ子じゃなかったら、誠二くんみたいなお兄ちゃんが欲しかったなぁ。



「あ、そう言えばもうじき、花火大会だな。」


「そうそう。出店制覇するんだぁ。」


「えみ、お前ほどほどにしとけよ。」


「大丈夫、お小遣い貯めてるから。」


「鈴ちゃん、見張っててね。」


「う、うん。」



花火大会かぁ。
誠二くんは彼女と行くのかなぁ。


べ、別に誠二くんが誰と花火大会行こうが私には関係ないじゃん。


もう、最近私変だよ。


誠二くんのことで悩んでばっかり。






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