私のファーストキスもらって下さい。
そしてある放課後、真木先輩の誕生日プレゼントを買うため、えみに付き合ってもらった。
「先輩何色好きなのー?」
「青が好きなんだって。」
真木先輩は青空を見上げて教えてくれた。
『俺、混ざりっけのない真っ青な青が好き』
青色… たしか…
「青ねー、お兄ちゃんと一緒だ。」
そうそう、誠二くんも青色好きだよね。
でも、誠二くんは夜空の濃い青色が好きだって言ってたなぁ。
なんとなく、誠二くんらしい。
って、バカバカ。
今は真木先輩の誕生日プレゼントを選んでるんだから!
「これにする。」
気を取り直して、プレゼントを選んだ。
プレゼントを片手にえみと並んで帰る。
なんと、その途中で高原さんとばったり。
覚えてる?えみの恋するお相手の超イケメンパティシエさん。
むふふ、えみがすっごく嬉しそう。
私も嬉しいよー。えみの可愛いテレ顔見れて♪
「鈴っ、に、にやけてる!もう!」
高原さんと別れてから、顔が緩みっぱなしの私にえみはぷんぷん。
そりゃにやけますよー。
だって、えみが高原さんと二人きりで出掛ける約束したんだよ?
デートですよ?デート。
キャー////////
やばーい////////
嬉しー!!
「で、デートじゃないってばー!」
「むふふ。」
えみの恋が前進しそうな予感。
嬉しすぎて涙出ちゃいそう。
そんなルンルン気分でえみんちへの道のりを歩いた。