私のファーストキスもらって下さい。
なんて誓ってるそばから…
「せ、誠二くんっ。起きてっ。」
「ん~…鈴ちゃんもおいで。」
誠二くんのベットの中!?
なんでこんな状況になってしまったのかというと…
ーーーーーーー………数分前。。
「真木先輩もマメだね。朝からラブコール♪」
「もう、そんなんじゃないよっ。」
えみから冷やかされながら、玄関で誠二くんが2階から降りてくるのを待っていた。
まさか誠二くんと出掛けるなんて思ってもみなかったから、そんなにお洒落なんてできなかったけど…
ちょっとだけ、フローラル系のコロンをつけてみた。
普段はつけないけど、ちょっと背伸び。
「絶対、寝てる!」
なかなか降りてこない誠二くんに、えみは怒って愚痴っていた。
誠二くん、昔からよく寝てたしね。
「ちょっと鈴、悪いんだけど兄貴起こしてきてくんない?私だとすぐ機嫌悪くなるからさ。」
「えっ!?」
何で私がっ!?
む、無理だよー。。
「お願ぁーい。。」
「う、うん。分かった。。」
全く起こしにいく気のないえみ。
負けて、私は2階への階段を上った。