私のファーストキスもらって下さい。
「せ、誠二くん…?」
「ん~…?」
「お、起きなきゃ…。。」
「ん~…」
やっぱり寝ぼけてる…?
一旦、ドキドキを落ち着かせようと深呼吸した私だったけど…
「ん~…鈴ちゃん、なんかいい匂いするな…」
「せ、誠二く…」
寝ぼけてるのか、起きてるのか分かんない誠二くんは私にグッと近づいてクンクンする。
コロン…気づいてくれたんだ。
ちょっと嬉しくなる私。
「俺、この匂い…好きだ。」
もっかい言って?誠二くん。
誠二くんの言葉にキュンキュンしまくりで
もうドキドキが止まんないよぉ。
“私も、誠二くんの匂い、好き…”
口に出して言えないけど、心の中で呟く。
こんなこと思っちゃいけないのに…
先輩、ごめんなさい。
「鈴ちゃん、昔から変わんないな。
スッポリ収まるな…俺の腕の中に。」
ビックリして誠二くんを見ると、起きてて…
目を細めて微笑んだ。
ーーーー…ちゅん。。
「誠二くん、起きなきゃ、えみが怒っちゃうよ。」
「ん~…せっかく鈴ちゃんの添い寝で気持ちよく寝ようと想ったんだけど…残念。」
「//////」
「すぐ用意するから先に降りて待ってて。」
「う、うん/////」
いつまでもドキドキしてる私に対して、いつも通りの誠二くん。
こんな一緒にベットに寝てて、くっついてて、緊張してるのは…私だけか。
大人の誠二くんは、ただからかっただけかな。
こんな状況、どうってことないんだ。
おとなの余裕かぁ。
私には刺激が強いよぉ…。
下へと続く階段を下りながら、私はまど落ち着かない胸を押さえながらそう感じていた。
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