私のファーストキスもらって下さい。




ある日の夕方。




~♪~♪~♪~



家で数学の課題と格闘していると、手元にあったケータイがメールの受信を知らせた。



何気なしに画面を見ると…




「!!せ、誠二くんっ!!」




“誠二くん”の文字。。


その文字を見ただけで、ドキドキが止まらなくなった。



やばい、やばい!
誠二くんからのメール♪♪
どうしよ。わぁ…




ひとしきり喜びを噛みしめると、メールBOXを開いた。





『今、何してる?
時間あるなら、今から〇〇公園に来れる?』






来れる!来れる!
行きます!走っていきます!


慌ててメールを返信する。




『行く!走っていく!』




そのまま、ケータイを放ってササッと着替えた。あと、少しリップ塗ったりあぶらとり紙をペタペタしたり。



家を出るとき再びケータイを見ると、誠二くんからまた返信が来てた。




『こーら。ゆっくり気をつけて、おいで。』




その優しい文面に1人心のなかでキャーキャー言いながら、近くにある公園までゆっくり…急いだ。





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