私のファーストキスもらって下さい。
昔からこの距離感。
お互いが自分の時間を優先して、
それでも一緒にいる時間はそれなりに充実してた気がする。
あいつ…早紀は可愛いげはあんまりないし、
俺にがっつり頼ってくることもない。
それでもあいつと付き合い続けてきたのは、
何処かほっとけないところがあったからなんだと思う。
それこそ、周りのあいつの見方はまさに女王様だし。
…その辺は俺も否定はしないけど。
だから、きっと…
これからもあいつの側に俺はいるんだと思う。
そう俺は、漠然と思い込んでいた。