青の衝動
それから100年が経ち、200年が経ち…1000年が経った。
形のあった世界は生命のないただの入れ物、使われない入れ物は衰え崩れて、何度組み立てても形すら保てない程ボロボロになってしまった。
彼は悲しんだ。
そして彼は100年眠ると言って眠りについた。


彼が眠ってから100年が経ち、200年が経ち、300年が経った。
彼の目覚めは最悪だった。


「何で100年経ったとこで、起こさないかな。」


「起こせとは言われてない。」


ずっと彼には気が利かない、冷たいなどと言われていた。
そのたびに、彼がただ人間らしいだけだと反論した。


「でもお陰でいい構想ができた。夢見たんだ。次の世界の、今度は壊れないように愛してやりたい。」


彼はそういうと世界を想像し創造した。

100年かけて構想して
100年かけて器を作り
100年かけて命を吹き込んだ
< 6 / 12 >

この作品をシェア

pagetop