ドッグエンド症候群
「もしかして愛。症候群に‥?」
見つめるが目を合わせようとしない。
推測が確信へと変わる。
それと同時に様々な感情がかけるに襲いかかった。
「おい!早く俺に言えよ!!!そうしたら愛は助かるんだろ??」
いくら叫んでもラブラドールレトリバーは鳴かなかった。
きっと昨日からドッグエンド症候群にかかっていたのだろう。
ラブラドールレトリバーはヒィヒィと息が漏れ、血が皮膚を突き破って床を真っ赤に濡らす。
かけるは手についたラブラドールレトリバーの血を見て、床に崩れ落ちるように倒れ込んだ。
「クソッ‥‥クソォォ!!!!」
何度もなんども床を叩き、たけるの目からは血が混じった涙を流す。
自分にたいする情けなさで頭の中がグチャグチャになってしまう。
「‥‥‥っ!愛、ありがとう。」
クシャクシャになった顔でラブラドールレトリバーに優しく語る。
ラブラドールレトリバーも嬉しそうに尻尾を振り、動かなくなった。
《橋本かける、愛犬がドッグエンド症候群にかかったものの、愛犬が我慢した為助かった。end。》