性格最悪女に恋をした。

告白

__隼side__

俺は朱音が待っている屋上へと急いだ。



ずっと……ずっと前から思っていたこの気持ちを朱音に伝えるために。



「話って何?」



すでに屋上で待っていた朱音が俺の方へ近づいてくる。



「…………」



やべー。めっちゃ緊張する。



授業中に考えていたいい感じのフレーズもどこかへとんでいった。



「隼?」



「……きだ。」



「え?」



「俺は、朱音が好きだ!」



「嘘じゃないよね?」



「嘘でこんな恥ずかしいセリフ言えるかよ。急にこんなこと言ってごめん。でも、ずっと前から好きだったから。もしよければ付き合って下さい。」



そう言うと朱音は笑顔で頷いて



「はい!」



と、言ってくれた。



< 19 / 21 >

この作品をシェア

pagetop