ぼ、僕に女装の趣味なんてありませんっ!!


僕がそんなこと考えて焦っている間に、もう2年生の話は、終わりに近づいていた。




「以上。2年1組 飯阪 蓮夜 イイサカ レンヤ」



ど、ど、どうしよう……


僕の番だ。

紙を見て読むだけなんだよね。



極度の上がり症の僕は舞台の前にでるのだって恥ずかしい。



顔を赤くしながらも紙を読み上げる。



「私達1年生がこのように入学出来たことに、とても感謝致します。

来年も、再来年も、ここに入学した生徒として―――――――――……




















1年代表。霧切 零。」




ふぅー終わったぁ。


舞台の上はみんなが僕の事見るからやなの。




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