ぼ、僕に女装の趣味なんてありませんっ!!

この薄いピンクのやつか。



ネクタイと被るけど、逆にそこがあってるかも。



そして薄いピンク色の膝下まであるウィッグを被った。



よし。学校にいこう。


準備が終わった僕は、再びリビングに行った。



「こ…これで、いい?」



「「……」」


え、なんでみんな黙るの。


やっぱり男に女装は無理があるんだ。



「おやじ、おはよー」


とそこにさっきまで寝てたであろう兄貴が降りてきた。



「はぁ。やっと起きたのか。」


僕は溜め息混じりに兄貴に話し掛けた。


「えっ、おやじ!誰だよこの美少女!俺の許嫁とか?」



兄貴の佑宇真ユウマ 18 は、ニヤニヤしながら言った。



「気付かないのか?お前の弟だ。」



「……は…?」



驚きすぎだ。

は?じゃねぇし。



「あ、零。女の口調で喋れよー(まぁお前なら普段から女っぽいしゃべり方だから大丈夫だと思うけど)」




「はーい。行ってきます。」



少し声を高くして言った。



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