さえちゃんと真美
上位
さえちゃんの机に、鉛筆でたくさんの悪口や、落書きをした。
皆で、朝早くに登校して。
男子が来る前にね。
秘密っぽくて楽しい。
苦手な早起きさえ苦痛にならない。
さえちゃんは涙目で一生懸命消しゴムでそれを消してた。
毎日、毎日。
でも、皆は知らん顔。
ある日、一人の女の子の提案。
「未来さん、毎朝消しゴムで消すの大変そうだし、毎日たくさん消すと、消しゴムもなくなっちゃってかわいそうだから、消さなくてもいいようにマジックとかで書いてあげるってのはどう?」
皆、大賛成!大喜び!
次の日から、マジックで消えない悪口をたくさん書いた。
消えない悪口。
数日すると、書く場所がないくらいにさえちゃんの机は真っ黒になってしまった。
さすがに、さえちゃんの机にはたくさんの悪口が書かれていて、真っ黒になった机は目立ったから、男子たちも気づいていたけど、その頃、さえちゃんの
“可愛らしさ”
は消えていて、はっきり言って
『暗い子』
になっていたから、さすがの宇宙人
『未来さん』
の魔術(?)も効かなくなって、男子たちも近寄らなくなっていた。
皆で、朝早くに登校して。
男子が来る前にね。
秘密っぽくて楽しい。
苦手な早起きさえ苦痛にならない。
さえちゃんは涙目で一生懸命消しゴムでそれを消してた。
毎日、毎日。
でも、皆は知らん顔。
ある日、一人の女の子の提案。
「未来さん、毎朝消しゴムで消すの大変そうだし、毎日たくさん消すと、消しゴムもなくなっちゃってかわいそうだから、消さなくてもいいようにマジックとかで書いてあげるってのはどう?」
皆、大賛成!大喜び!
次の日から、マジックで消えない悪口をたくさん書いた。
消えない悪口。
数日すると、書く場所がないくらいにさえちゃんの机は真っ黒になってしまった。
さすがに、さえちゃんの机にはたくさんの悪口が書かれていて、真っ黒になった机は目立ったから、男子たちも気づいていたけど、その頃、さえちゃんの
“可愛らしさ”
は消えていて、はっきり言って
『暗い子』
になっていたから、さすがの宇宙人
『未来さん』
の魔術(?)も効かなくなって、男子たちも近寄らなくなっていた。