さえちゃんと真美
「また提案!真っ黒になってしまって、未来さんの机、あんまりキレイじゃないから、今度は色ペンでカラフルにしてあげたらどうかな?」

「それ、すっごいいい!」

また、皆大喜び!キャッキャッと笑い合う。


次の日から、色んな色ペンで悪口や落書きを始めた。


色とりどりの悪口。


さえちゃんは、無表情で毎日、その机と椅子に座って授業をうけていた。

(先生って、意外と何も言わないものね…
気づかないはずないのに。)

机の中に、食べ残しのパンを入れだした。
もちろん、さえちゃんの机に。

誰が始めたのかは忘れた。皆がするし。
だから、さえちゃんの机は汚いし臭い。

イコール、さえちゃんは汚くて臭い。

(よく平気で
“あの子”
は学校に来るな。
来れるな…。
神経が図太いんだわ。)


さえちゃんの持ち物は、なくなったり、ボロボロになったり…
ほとんど
‘まとも’
に授業さえうけるのが大変になっていた。


私の学校生活は快調。
そして楽しい。
明るくなった。

(今の私は最高に可愛い!!)

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