さえちゃんと真美
「お嬢ちゃん、どこの学校?」

「キャッ!!」

私は飛び上がった。
変な男の人に声をかけられた!

「お小遣いあげるし、好きなもの買ってあげるから、おじさんと遊ばないかな?」

目の奥に妖しい光、ニヤニヤと笑う男の人。

「イヤーッッ!!」

手をつかまれそうになったけど、必死に逃げた。

百メートルくらいが、何倍にも長く感じられた。

脚は、思うとおりに動かずにもつれた。
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