さえちゃんと真美
中心街に出た!!
…人々は、何もなかったかのように…
さっきファーストフード店から見たままに流れていた。
後ろを振り返ることなんて、とてもできなくて…
家に帰って、一目散にベッドに潜り込んだ。
びっしょりとあせをかいていた。
(しっかり鍵をかけたから、もう誰も追いかけてきても中には入れないわ!
大丈夫!!)
自分でも、怖いくらいに震えは止まらなかった。
暑い、夏の日。
(さえちゃんは、何をしているの?)
(さえちゃんは、何をしているの?)