幸せをもう一度
靴箱につくと必ず上履きの中を確認する。

今日も発見…


今回は、靴の中に画鋲がテープではられてる。


ってか
最近画鋲多いな!


私は
入学式の告白のせいでファンの人達から嫌がらせを受けるようになった。

まぁ
全然気にしてないけど。


「美琉季、また画鋲入ってたの??
 もう、先生にいっちゃえ」

「いいよ。別に。
 こんな事大したことでもないし。」

「まぁ、強いこと。笑。
 でも、辛くなったらいつでも相談しなよ」

「うん、ありがとう!!」

こんな時普通女の子は精神的にも弱くなるんだろうな。



でも、私は違う。


こんな事では負けない。



桜羅ありがとうね。


ホントに桜羅と友達になれて良かったと思ってるよ。


でも、
私が桜羅にこの事とかで相談したり
頼ったりする事はないんだ。


もう、
誰も頼らないって決めてるんだ!



ごめんね。



私は桜羅への罪悪感を感じながら教室へ向かった。



教室に入ると
毎日恒例のあいつがやってくる。


「みーるき。おはよー!
 今日こそは一緒にご飯食べよう!」


はぁ、何でこんな奴と一緒にご飯食べないと行けないの!?

「………」

「今日も無視!!!!
 俺もうそろそろ立ち直れなくなっちゃうよ~!」



動揺するな。

ここで折れて後から断ったりしたら
またあの頃みたいに

同じ過ちを繰り返すだけだ。

そうなるくらいなら嫌われた方がマシだ。

「立ち直れなくなるんだったらもう話しかけてこないでよ。」

私が怒鳴ると












シーーーン










うわぁ、やっちゃったよ。

女子の皆さんの視線が怖いわ~!!


はぁ、何か言われそう。


まぁ、いいや!


席に着くと
このクラスのボス的存在(一応美人!?)の麻衣(マイ)のブリブリ声が聞こえてきた。


「ねえ、空蚪。
 あんな奴ほっといてうちらとお昼食べようよ」

「んー。」

空蚪はしばらく考えた後

「いいよ。じゃあ、俺は授業サボるから昼休み校庭でな~」


空蚪はそう言って教室から出て行った。



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