幸せをもう一度
私は、そ~っと自分の席についた。

あぁ残念。窓際じゃないのか。

でもまぁ、窓際から二番目の列で
前から四番目だからいいか!

私がそう開き直っていると...
後ろから

「おはよう」

と聞こえたので振り返ると

そこにはお人形のような子が座っていた。

肌は白くて、目がくりくりで、髪はふさふさ。

めっちゃ可愛いじゃん。
「??大丈夫?」

「あ”大丈夫です。おはようございます」

「そんな、タメでいいよ。
 私、東山 桜羅(トウヤマ サラ)!
桜羅って呼んで。
 鼻声!?面白いね!」
 

名前も可愛いとは...

うらやましーい☆
っていうか、やっぱり声気づかれたか。
あっ、自己紹介しないと、

「私は、中峰 美琉希。
 みるきって呼んで。
 鼻は朝から調子悪くて...」

この子とは仲良くなれそうだな!
そうだ!お昼に誘ってみよう!
「桜羅。お昼一緒に食べない?」

すると、桜羅は驚いた顔をして目を見開いた。

やっぱダメかな...
そう諦めていると

「うん、誘ってくれてありがとう。」

うわぁ!自分はこんな可愛い友達ができて幸せ者だ。
ワクワクしながらHRが終わるのを待っていると

ガラガラガラ...

急に教室のドアが開いた。
 
そこには、
いかにも僕はモテますよというオーラをめっちゃ放っているイケメン君がいた。

「こら!遅刻だぞ!
 入学初日そうそう遅刻してくるバカがいるか!」

うわ!先生めっちゃ怒っちゃってるよ。
こいつとは一生関わることは無いな。

と思っていると...

「やっほー、君俺と付き合わない??」

この人、遅刻したにも関わらず皆の前で告白とは...


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