幸せをもう一度
「ねぇ、1年の美琉希ちゃんだよね。」

その声に反応し後ろを振り向くと

チャラそうな男が三人いた。


でも、この人たち知り合いじゃないけどな、


「はい、そうですけど。
 何か用ですか。
 
 私友達待たせてるんで
 早く戻りたいんですけど・・・」


私がそういうと

「その友達って桜羅ちゃん!?」


なんでそんなことまで知ってんの。


なんか、気持ち悪っ。



「当たってるんだ。」


顔に出てたらしく
図星だー
と言ってくるチャラそうな男に
私はイライラが増してきた。



「私、帰ります。」


そう言って横を通り過ぎようとすると。


「待ってよ」


私は手首を掴まれた。


本気で気持ち悪くなってきた私は

その男の手を振り払おうと試みたが

男の力に勝てるわけもなく・・・。



ケンカだったら勝てるのにな・・・。


そう思ったその時


背中に激痛が走った。


「うっ、」


周りをみて状況を理解すると、

私はチャラ男の一人と壁に挟まれる体勢になっていた。



しまった、油断してしまった。



そう思ったときには遅かった。


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